インジケーターやオシレーターは何を使えばいいの?

インジケーターやオシレーターは何を使えばいい?選び方の基本を解説

FX侍です、こんにちは。

どんなインジケーターやオシレーターを表示すればいいのか分からない…

まだ自分の型が定まっていない初心者〜中級者にありがちな悩みです。

インジケーターって本当に種類が膨大ですからね…

だからこそ「自分が知らないインジとの出会いが結果を変えてくれるんじゃないか…」との期待を抱いて、聖杯のようなインジを探し続ける人も後を絶ちません。

という状態にならないためにも、インジやオシレーターの選び方をお伝えします。

 

インジケーターやオシレーター選びの前に…

まず大前提として…
チャートで最も重要なのはローソク足である点は忘れちゃダメです。

ローソク足から得られる情報をどれだけ読み解けるか?がトレード結果を左右します。

今の値位置や流れ、この先の値動きやサポレジ候補といった情報を加味してトレードプランを立てるんです。

その判断材料の1つとしてインジやオシレーターを使うのが正しい使い方。

インジやオシレーターを基準にチャートを見てはダメってことは、これを機会に改めて認識しておきましょう。

その辺りの差が勝つ人と負ける人の大きな差でもあります。
下記の記事も併せて参考にしてください。

この大前提を理解していないと成績が安定することはありません。

インジやオシレーターを基準に考えるのであればEAでいいじゃん、って話ですからね。

EAでなく裁量トレードであれば、まずはローソク足をベースに考える。
そこにプラスアルファでインジケーターやオシレーターという順番です。

で、これを理解した上で次に進みましょう( ・∇・)

 

インジケーターやオシレーターは何でもOKの意味

あなたも今までに聞いたことありませんか?

インジケーターやオシレーターは何でもOK って。

そんなアバウトな…(´•ω•`; )
と思われるかもしれませんが、これでOKなんですw

 

少し補足をするのであれば…

自分のトレードスタイルに合っている=知りたいことが満たされていれば何を使ってもOKということです。

 

例えば下記のような現在のポンド円、どのように判断しますか?

▼ポンド円15分足(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

一般的なインジしか表示していません。

現在値は全てのMAより上にあるけど、MACDは微妙なマイナス圏で…

そんな風にチャートを見てはダメですよw

 

そういう見方をした人は、先ほどの大前提が抜け落ちています。

チャートで最も大切なのは何でしたっけ?

 

そう、ローソク足ですよね。

▼ポンド円15分足(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

ローソク足に着目すれば誰が見ても分かる「ただのレンジ」ですよね。

ローソク足がレンジだから各種インジが明瞭な形になっていないんです。
インジに合わせてチャートが動く訳じゃありません。

この順番を間違えてはいけませんよ。

 

 

ここからあなたのトレードスタイルを加味して考えます。

トレンドフォローの押し目買い・戻り売りがあなたの手法だとしましょうか。
となると、レンジである現状のポンド円は不向きですよね。

他の通貨ペアでチャンスを探すか、下記のようにレンジブレイク後のチャンスを待つという選択肢になります。

▼ポンド円15分足(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

こうしたブレイク後のチャンスを狙うのであれば『エントリー精度を高める or 一定のエントリールールを作る』という目的で何かインジケーターを追加するのはアリです。

エントリートリガーという観点であれば、下記の記事は参考になるはずです。

しかしトレンド判断の目的で考えるのであれば、これ以上のインジやオシレーターは特に無くてもOKです。

別に何も足しちゃダメ!ってことじゃありません。

ただトレンドを把握するのに大量のインジやオシレーターが必要かと聞かれれば『No』です。

重要なのはローソク足の流れですからね。

そうは言っても、ローソク足以外の視点でトレンド判断する方法もありますw
下記で解説してるので参考にどうぞ。

 

 

では次に…
ブレイクに乗るのがあなたの手法だとしましょうか。

であればボリンジャーバンドを追加すればいいんです。

▼ポンド円15分足(クリックで拡大します)
ポンド円15分足

レンジブレイクであれば特別なインジが無くてもパッと見でわかりやすいですが、ボリバンというもう1つの目線を加えることでブレイクの精度、伸び代などが可視化できます。

ボリバンのエキスパンションで価格が伸びていくケースは多いですからね。

バンドウォークに乗って利益を引っ張るということであれば、2σだけでなく1σも表示した方がいいでしょう。

後述しますが、ボリバンを使って勝っているトレーダーは多いです。
ボリバンを突き詰めていけばFXで飯が食えますよ。

 

そして最後。
レンジ内での逆張りというスタイルを好む方。

レンジ逆張り手法は抵抗となるボリバンとの相性もいいので、ボリバン+エントリータイミングを図るオシレーターという組み合わせが鉄板です。

下記で紹介したようなボリバン+スローストキャスという手もあります。

基本的にレンジは値動きで判断しますが、きれいに上値と下値が揃っているレンジばかりではありません。

時間帯によってレンジになりやすい通貨ペアも異なります。

そして材料待ちのレンジや市場参加者が少ないことによるレンジもあります。

値動き以外の要素を加味して複合的に考えるとレンジを見定める精度も高まりますし、レンジを見つけられるチャンスも広がります。

 

ここまでお読みいただければ、もう分かりましたよね。

自分がやりたいトレードを補助してくれるインジやオシレーターを使う

これが正解なんです。

 

これを言い換えると「インジケーターやオシレーターは何でもOK」となるんですね。

自分のトレードスタイルに合うインジやオシレーターであれば何を使ってもいいんです。

これを使わなきゃダメ!ってものはありませんが、「そのトレードスタイルならこういう組み合わせが良いよ」という基本があるのは伝わったかと思います。

 

そう言われても何を表示すればいいのか分からない…という方へ

こうした基本の考え方が理解できたとしても…
実際に何を使えばいいのか分からないって人もいますよね。

だって膨大なインジケーターがあるんですからね。

その気持ちはわかります( ˘ω˘ )ワカル

と言うわけで、FX侍がお勧めするインジやオシレーターの考え方を紹介します。

その1.オシレーターは2種類を使う

オシレーターは『上限下限の無いもの』と『上限下限のあるもの』の2つを表示しましょう。
(これはFX侍が初期の頃に教わったことでもあり、当ブログでもどこかに書いてあるはずです)

上限下限の無いものはMACDかCCIです。

どちらでもOKですが、個人的にはMACDの方がお勧めです。

MACDはトレンドの方向性がわかるだけでなく、トレンド終焉を示唆するダイバージェンスも見えますからね、
(ダイバージェンスは様々なオシレーターでも確認できますがMACDが最も信頼度は高いです)

そしてMACD以外に上限下限があるオシレーターで、過熱感を把握するという組み合わせです。

それって例えばRSIとか…?

と思われた方もいると思いますが、その話は次に続きます。

 

その2.一般的なインジやオシレーターを使う

・3億人が使っているインジケーター
・43人しか使っていないインジケーター

チャートへの影響力があるのはどちらでしょうか?

言うまでもなく前者の方が影響力が大きいですよねw

 

でもさ…

3億人の個人トレーダーが使うインジ VS 大口43社使うインジ
これだったら大口の方が強くない?

と考えた方もいますよね。

 

はい、ナイスな疑問です。

意外に思われるかもしれませんが、ごく一般的なインジケーターを使っている大口も多いんですよ。

要人発言や指標に反応するAIや銀行系が好むTDシーケンシャル、欧米勢が好むハーモニックなど例外も当然ありますが、一般的なインジやオシレーターを侮ってはいけません。

エッジを切り抜くようなカスタムインジケーターが世間には沢山あります。
その全てが無駄とは言いませんが、使いこなせる実力が無ければあまり意味がありません。

ローソク足を重視せずカスタムインジケーター頼りにトレードしていては成績は不安定なままでしょう。

スキル不足をインジケーターが補ってくれる訳じゃないんです。

ぶっちゃけ一般的なインジケーターだけでも普通に勝てます。
(当然ローソク足を読み解くスキルは必要ですが)

 

じゃあ使っている人が多い一般的なインジが何かというと…

移動平均線、MACD、ボリンジャーバンド、RSIがTOP4。

これらに続いて海外で多いのがストキャスやADXといった所でしょう。

まだ見ぬインジケーターを探す旅に出るより、これらを深掘りした方がスキルに繋がりますよ。
下記の記事も参考にどうぞ。

 

その3.インジやオシレーターの数と精度は直結しない

例えば…逆張りの精度を高めるために、RSIなど過熱感を見るオシレーターを5個も10個も入れたとしても、残念ながら判断の精度が上がることはありません。

本当に強いトレンドの時は、上限下限に張り付いたままグングン伸びていきますから。

インジやオシレーターを組み合わせて精度を高めようという考え方は、裁量ではなくEAの考え方です。

精度を高めたいのであれば、ローソク足の読み解くスキルを上げるのが最も近道です。

 

…ということは、必然的に下記のサンプルチャートのような構成になります。

▼サンプルチャート(クリックで拡大します)
ポンド円15分足でのサンプルチャート

もちろんこれを真似する必要はありません。

あくまでサンプルですが、ローソク足がちゃんと見えるメインウィンドウ、サブウィンドウはMACD+上限下限のあるもの、そしてプラスアルファで好きなオシレーター、みたいなチャート構成がお勧めです。

このようなイメージに加えて、カスタムインジケーターなどで自分が知りたい情報を補うのは全然アリです。

ボリバン使いで勝ち組トレーダーは多いですが、ボリバンが見にくいのであれば消してもOKです。
あくまで自分のトレードスタイルに合うチャートであることが優先ですからね。

 

まとめ

結局のところ…
どんなインジケーターやオシレーターを表示するのか、唯一の正解はありませんw

人それぞれ見やすい見にくいという差もありますし、トレードする時間帯も含めてスタイルも違いますから。

だからこそ選択肢が無数にあり、それがFXの難しさにつながる部分でもあります。

ただ基本的な選び方は当記事で解説した考え方で間違いありません。

インジやオシレーターに合わせてトレードするのではなく、自分がやりたいトレードを補助してくれるインジやオシレーターを使うのが正解です。

 

色々試行錯誤をするのもOKです。
気になったインジやオシレーターは試しに使ってみれば良いんです。

しかしあくまでトレードの基本はローソク足であることは忘れないでください。

その大原則さえ忘れなければ、途方のない聖杯探しに迷い込むことはないでしょうから。

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